メガネをかけても一生涯ハッキリ
見えない
〝弱視の子ども達〟
生まれたばかりの赤ちゃんの目は、形はほぼ完成していますが、視力は未熟で目の前の光がぼんやりと見える程度です。言葉や歩行と一緒で、繰り返しの訓練によって〝見る〟力を獲得していき、3~4歳で過半数のお子様が1.0までの視力に達します。弱視とは、この視力の成長期に、何らかの邪魔が入って正常な成長が止まってしまい、〝メガネやコンタクトをしても視力が出ない状態〟を言います。誤解されがちですが、メガネでもコンタクトでもレーシックでも・・・何らかの矯正をして視力が出るのであれば弱視とは言いません。後でどんなことをしても〝見えない〟ことが最大の問題なのです。
弱視は40歳以下の片眼失明原因の第1位で、片眼弱視の子どもが大人になって他眼の視力障害をきたした場合、同じ仕事を続けられる割合はわずか35%と言われます。他にも遠近感が乏しいため、スポーツが苦手、3D映像が分からない、パイロットなど諦めなければならない職種がある、うつ病のリスク上昇など・・・子どもの将来に大きな影響を与える可能性があります。未来ある子ども達のため、弱視は必ず治療しなければなりません。